目指す仕事の適性を知ろう！

病や怪我で弱っている人たちを支え、医師の診療の補助をする看護師の仕事は、非常に誇れるものです。しかし、せっかく国家資格を取得し就職先が決まっても、数ケ月や一年程度で仕事を辞めてしまう人は少なくありません。主な退職理由の一つに「自分は看護の仕事に向いていないから」と言うものがありますが、どんな職業の人でも一度は同じように悩み、仕事を辞めたくなった事はあるでしょう。そこで、ここでは看護師の適性について考えてみる事にします。

先ず、人間誰でも疲労でぐったりとしたり、病気で体の調子を崩すことはありますが、そうなると人の事に構ってはいられなくなります。医療の現場で働く場合、体調が悪いと、患者の病気や怪我の処置や心のケアを行うのは難しくなります。そのため、「健康な人」と言うことが適性に挙げられます。

次に、日々の仕事の記録はきちんと残すことになりますが、重要な事やおかしいと思った事は主治医や同僚達に口頭で報告しなければなりません。重傷者が多く、忙しときにはピリピリとしたムードになり、発言をしにくい場合もあるかもしれませんが、それでも必要な事をチームの仲間に正しく伝えられる能力は必要不可欠です。そのため、「コミュニケーション能力がある人」もポイントになります。

さらに「責任感の強さ」も求められます。看護師は医師の指示に従い、薬剤の投与やバイタルチェックをしなければなりません。少しでも誤魔化そうという気持ちがあれば、患者が命を落とす可能性を秘めているからです。また、清潔領域を脅かす行為なども感染の拡大につながり、命とりになると考えられます。病棟・外来・在宅医療それぞれに多少の違いはあるものの、これらは看護師の適性を考えるときに重要になります。